本日のテーマは、「無償の愛」がわからず、
育児が苦手だった私が、
“楽しさ”や“幸せ”を感じられるようになった、
そんなきっかけをくれた1冊の本をご紹介します。
子どもを産む前は、他人事だった

子どもを産む前の私は、
虐待のニュースを見るたびにこう思っていました。
「自分の子を虐待するなんてありえない。
我が子なんて可愛いだけでしょ。
そんなニュース、聞きたくないな〜」と。
でも、実際に子どもを産んで育ててみて、
180度考えが変わったんです。
「可愛いは可愛いけど。
責任やプレッシャーに押しつぶされそうになる。
言葉が通じない、意味不明な言動…。
虐待してしまう人の気持ちも、少しわかるかも…」
今では、ニュースを見ても「親も余裕がなかったのかも…」と思うことがあります。
百聞は一見にしかず。
育児って、本当に経験してみないと分からないことだらけですね。
私にとっての“育児の戦場”は、6年間だった
育児で一番しんどかった時期を思い出すと、
長男が生まれてから、次男が4歳になるまでの6年間。
正直、記憶があいまいなほど毎日が戦いでした。
自分にこんなにいろんな感情があるんだと初めて知りました。
- 片付けてもすぐ散らかる部屋
- やりたい家事も中断せざるを得ない状況
- おもちゃの取り合い、壊し合いで兄弟喧嘩
上手くできない育児に、泣いてばかりの日々でした。
家庭に入ったことで、私は“無価値”になった
私が一番辛かったのは、「家庭に入ったこと」でした。
アダルトチルドレン気質の私は、
と思っていたからです。
だから、育児をしているだけの私は無価値に感じました。
「私ってなんの生産性もない」
「今日も子どもと格闘して終わっただけ」
そんな風に自分を責めて、落ち込む毎日でした。
そんな私を救ってくれたはずの、夫の言葉
そんな時、旦那さんがこう言ってくれました。

こんなに可愛い子たちを産んでくれた君は、
もう何もしなくていいんだよ。
君と言う存在に価値があるよ。
可愛い子供達を産んでくれて、ありがとう。
…なのに私はこう返していました。

そんなことない。
私に価値なんてない。
何も貢献できない。
存在してる理由がない。
今思えば、どんだけ捻くれてたんだ私!!と笑えます(笑)
でも当時の私は、本気でそう思っていたんです。
”仕事の方が居心地いい”現実から逃げた私
次男が生まれたタイミングで、
仕事を退職し、家庭に入りました。
しかし承認欲求が止められず、
月に2回ほど派遣の仕事をしていました。
育児より、仕事の方が“私らしさ”を感じられて居心地がよかった。
「育児は苦手分野」
そう決めつけて、ちゃんと向き合うのを避けていたと思います。
育児って…訳わからん!!
子どもって本当に謎すぎますよね。
他人に迷惑をかけず、ケガしなければOKだと思っていましたが、
現実はそうもいかず…。
つい口を出して、怒って、また自己嫌悪…。
当時、アドラー心理学に出会っていたら、
もっと楽に子どもと向き合えていたかもしれません。
アドラー心理学が教えてくれた育児のヒント

私があとから出会って救われたのが、
アドラー心理学の考え方でした。
以下は、特に私の中で響いたポイントです。
「叱ってはいけない、褒めてもいけない」
なぜ?
→ 「叱る」=支配、「褒める」=評価、どちらも“上下関係”を作ってしまうから。
親が上、子どもが下になると、子どもは自分で選ぶ力を失ってしまう。
私は両方やっていました。
叱って制限したり、ご褒美で釣って子供をコントロールしようとしていました。
そうじゃなくて、「行動の結果」を一緒に考えることが大切だと学びました。
「他人と比較しない。できている部分を気づかせる」
なぜ?
→ 比べられると自信をなくすから。
大人だって比べられたら嫌ですよね。
誰かと比べるのではなく、その子の過去と比較して”自己ベスト更新”に気づかせる。
子供にも「あなたはあなたのままでいい」と伝えることが大事だと気づきました。
「人は失敗を通じて学ぶ」
なぜ?
→ 誰かに怒られて変わるんじゃなくて、
「自分で気づいて変わる」ことが一番の学びだから。
「なんでそんなことしたの!?」と責めるのではなく、
結末を体験させる。
「その結果はどうだった?」と聞けるようになりました。
もちろん毎回は無理だけど、少しずつ実践中です。
この一冊が、私の支えになりました
こうしたアドラー心理学の考え方を、
分かりやすく、そしてやさしく伝えてくれる一冊があります。
初めは図書館で借りたのですが、
「どうしても手元に置いておきたい…」と思い、
すぐに購入しました。
📘 書籍タイトル アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉
全ページ、見開きで完結する読みやすい構成。
育児で心が折れそうな時だけでなく、対人関係全般で救われます。
育児は孤独。でも、向き合えば変わる
今でも育児に悩みは尽きません。
でも、昔のように「無価値だ」とは思わなくなりました。
自分を責めるのをやめて、
「今日はこれができた」「こんなことで笑えた」
そんな小さな幸せを感じられるようになりました。
私は育児を“孤独なもの”だと感じていました。
でも、楽しめるようになったのは、
自分の心とちゃんと向き合ったからです。
ちなみに、育児を“物理的に手伝ってもらう”だけでは、私は救われませんでした。
心の在り方を変えることが、何よりの支えになりました。
その心との向き合い方についても、また今度お話させてくださいね。
この記事が、誰かの「育児が少しラクになるきっかけ」になれば嬉しいです。